先週の金曜日(11日)、関東では、猛烈な強風が吹き荒れました。
台風が通りすぎた直後のような生あたたかい風が流れ込み、
観測史上、12月の最高気温を更新したところも多かったようです。

黄色いじゅうたん(東京都豊島区にて)
「黄色いじゅうたん(東京都豊島区にて)」

温暖化の影響なのか、年々、落葉が遅くなっているように感じるイチョウも、
強風でいっせいに葉を落としました。

紅葉のアクセント
「紅葉のアクセント」

一面に広がる黄色いじゅうたんの中に、こんな紅葉のアクセントも。

季節はずれの陽気に、越冬場所から誘い出されてきた虫でもいないかと思って
探してみましたが、都心にいたせいか、何も収穫はありませんでした。

夜には、オリンパス・プロユーザー忘年会に出席。
受付には長蛇の列ができており、いったい何百人が訪れたのでしょうか。

オリンパス忘年会にて(黒柳昌樹さん撮影)
「オリンパス忘年会にて(黒柳昌樹さん撮影)」

海野和男さん尾園 暁さんと一緒に。
自撮りしようか・・・と一瞬思いましたが、3人一緒はさすがに無理で、
黒柳昌樹さんに撮っていただきました。

現在、オリンパスのカメラに続々と搭載されつつある「被写界深度合成」機能は、
革命的な技術と言ってよく、最も恩恵を受けるのが昆虫写真家かもしれません。
先に使い始めているみなさんからの情報は大変ありがたいもので、
ぼくも、あまり遅れを取らないようにしなければならないと思いました。
白バックの昆虫撮影では特に、ぼくがやっているような従来の手法による作品は、
2~3年以内に市場価値を失ってしまうかもしれません。
昼と夜とで、異質の強風を肌に感じた1日でした。
 「虫とツーショット」は、
アマゾンでは引き続き品切れとなっていますが、ほかのサイトでは大丈夫のようです。
honto楽天文一総合出版 などではご注文をいただけますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

サイトによっては、ジャンルが「学習」となっており、
う~む、学習で大丈夫かな、本当に学習の本を書いている人に怒られないかな・・・、
と心配になってしまいますが、本書は、まず児童書という大きな括りの中で、
ジャンルとしては、「エンタメ」のつもりでいます。「昆虫エンターテインメント」ですね。
大人にとっては、「サブカルチャー」という見方をされる方もいるかもしれません。

さて、先週の土曜日(5月30日)。
東京都北区の企画に呼んでいただき、昆虫のお話をしてきました。
室内での、写真を使ったお話が半分、外での実地観察が半分、という企画です。

室内でのお話
「室内でのお話」

昆虫の体のつくりの基本的なお話をしつつ、
これから野外で実際に虫を見る際のコツのようなものも、お話の中に含めました。
会場は、清水坂公園の中にある「自然ふれあい情報館」。
建物の表側には、子供たちが遊べるような広場と水路のある公園があり、
裏手には、自然観察園があります。

公園側は、やはり昆虫層があまり豊かな環境ではなく、公園としての美観を損なう下草などは
刈ってしまうため、多くの樹木はあっても、昆虫の姿はあまり見られません。
公園本来の目的からすれば、これは致し方ないことでしょう。

外での観察
「外での観察」

自然観察園は、常駐スタッフの努力もあって、良好な環境が保たれており、
非常に狭い面積であるにも関わらず、樹木、下草、水域まで、
盛りだくさんの環境が維持されています。
美しいクロスジギンヤンマや、ヤナギルリハムシの食痕などを観察してもらいました。
チャドクガの幼虫集団が見られ、身近にいる危険な毛虫を実際に見ていただけたのは、
よかったと思います。

日本農業新聞に、「虫とツーショット」の書評を載せていただきました。
ぼくのブログに載せてもよいと言っていただいたので、ご紹介いたします。

日本農業新聞紙面から
「日本農業新聞紙面から」

あす月曜日には、いよいよ次の本の制作が、ぼくの手から離れる予定です。
イベントに間に合うように、2冊を同時に進めるのは、思った以上に大変でした。
年に5冊も10冊も出す方がいますが、自分とは別次元の力量だな・・・と思います。
 前回の記事 「新刊・写真展・トークショーのお知らせ」 を、
たくさんの方に「シェア」していただき、ありがとうございました。
ぼくはFacebookをやっていないので、教えてもらった「シェア」というのが
どのような状態でWeb上にアップされているのか、自分では見ることができませんが・・・。

直接メールをくれた知人からは、
「新手の炎上商法ですか?」
「ジャケ買いとは無縁の本ですね!」
「魔除けに1冊買っておきます」
など、励ましの言葉? をいくつかいただいています(笑)。

さて、もう一方の新刊 『調べてみよう 名前のひみつ 昆虫図鑑』 の方も大詰めで、
金曜日に「カラー会議」というものに出席してきました。
印刷時の色を、どのように理想に近づけていくか、
印刷会社の技術者を編集部に招いて、作家・技術者・編集者が前もって認識を共有し合い、
それにより、なるべく1回でOKが出るようにして、校正の回数を減らす。
こうすることで、スケジュールの短縮や、またコスト減にも
大きな効果が期待できるわけですね。

『虫とツーショット』では、本番印刷の「刷り出し立会い」に行ってきましたが、
よい色を出すため、出版社はそれぞれが色々な工夫をしているものだなあ・・・と思います。
たった4色しかない印刷インクで、写真に写っている全ての色を再現するわけですから、
改めて考えれば、手品のようなものですね。

『調べてみよう 名前のひみつ 昆虫図鑑』 の表紙には、
蛾の写真がメインで使われることになりました。
「え、いいの?」 とぼくも驚きましたが、白バックの巨大な写真が、中央にドンと出ます。
一応、誰が見ても気味悪くはないと言ってもらえる写真を用意したつもりですが、
「蛾」というだけで偏見を持たれ、女性編集者が担当する本としては、
早々に表紙候補から脱落してもおかしくないのに、「表紙が蛾でも、全然オッケー」という、
編集のNさんの公平なスタンスは、実にさわやかで好感が持てます。
ぼくの周りには蛾屋さん(「ガヤ芸人」ではなく、蛾の愛好家という意味)が多いので、
蛾の地位向上に貢献した、と言って表彰状をいただけるかも?

オオアヤシャク成虫
「オオアヤシャクの成虫」

4月25日の記事で、
コブシの木の擬態名人・オオアヤシャクの幼虫をご紹介しましたが、
その後、別の場所で大きく育った幼虫を採集しており、
連れ帰ってすぐに蛹になっていたものが、5月11日に羽化しました。
「ドヤ顔」で擬態ポーズを決める幼虫の姿と比べれば、いかにも地味な姿ですね。

幼虫の写真も、もう一度アップしておきます(4月25日と同じ写真です)。
右は、擬態のモデルではないかと思われるコブシの写真。
こちらは今回初めてアップするものですが、花が散ったあとの雌しべだと思います。
本来は雌しべではなく、「新芽」に擬態しているのかもしれませんが、
これはこれでよく似ていますね。

オオアヤシャクとコブシ
「オオアヤシャクの幼虫とコブシの木」
2015.05.01  印刷終了
 先週の水曜日。
今月末に出す本の 「刷り出し立会い」に行ってきました。
来月末には、もう1冊出ます。
発売日等の詳細は、近日中に改めてご案内いたします。

刷り出し立会い
「印刷の仕上がり具合をチェック (編集のAさん撮影)」
 あの大震災から4年経ちました。
4年前の今ごろは、「計画停電」という輪番制の停電で、
電力の供給不足をしのいでいたことを思い出します。

そういえば、そんな写真を撮っていたな・・・と
ふと思い出し、ひっぱり出してみました。

計画停電の町
「計画停電の町」

灯の消えた道路を、時おり通りすぎる車のヘッドライトだけが闇を切り裂き、
原発事故がどのように収束するのかという先行きの不安とともに、
みんなが暗い夜を怖れていたことを思い出します。

日常そのものが脅かされる経験をすると、
日常の延長にある忙しさなどは、実に他愛もないことに思えてきますね。
4年前の暗い夜を思い出し、
忙しくても弱音を吐いている場合ではないと、自分を戒めました。

イボタガの翅(アップ)
「イボタガの眼状紋」

上の写真は、イボタガの翅のアップです。
3月の2日と3日に、1匹ずつが羽化したというご報告をしましたが、
きょう現在、まだ生きています。
まだ気温が低く、代謝が不活発であろうとは思いますが、
半月以上も飲まず食わずで生きているのは、大したものだと思います。

(※ イボタガの成虫は、エサを食べません。
   ぼくが虐待しているわけではありませんので、念のため。)