月あかりの届かない巨木の下にさしかかった時、黒い影が近づいてきました。
一瞬、ドキッとしましたが、仲間の誰かにちがいありません。

「誰?」、「林です」、「お~、林さん来てたの!」
4基目のライトトラップは、林 正人さんが設置したものでした。
林さんは直翅類(バッタ類)の専門家で、ちょっと天才的なひらめきを持つ虫屋です。
今回も、4基目はなかなかスゴイと聞いていたので、林さんとすれちがったあと、
そのまま暗い道を進んでいくと・・・。

なぞの発光物体
「なぞの発光物体」

駐車場を煌々と照らす、なぞの発光物体。
これがその、ライトトラップ??

その4:バルーン積載車
「その4:バルーン積載車」

こ、これはすごい。機動性抜群の「ライトトラップ車」です。
どんなデコトラ・オーナーでも、これには一目置かざるを得ないでしょう。
工事現場で使われるバルーン投光機を見て、(これをライトトラップに使えないか?)
という発想を持てるというのは、う~ん、やっぱり林さん天才だわ。
さすがに、このまま走行してきたわけではなく(笑)、
バルーンの部分は外して運転したそうですが。

バルーンの本来の使い方
「バルーンの本来の使い方」

車と機材が一体化しているのが仇となり、車止めを超えて森に入ることができなかったため、
やむなく駐車場内での設営となったそうです。
集まってきている虫の数は、確かに「電気クラゲ」とくらべて見劣りがしますが、
一度は、同一条件での対決(?)を見てみたい気がします。
ぼくは自分ではオリジナル機材を作れないくせに、すっかり目だけが肥えてしまい、
ライトトラップ評論家のような気分で4基の間を行き来しながら、
しあわせな気分にひたりました。

夜明けが近づいてきました。真夜中のショーもここまで。

電気クラゲの消灯
「電気クラゲの消灯」

傘にしがみついている虫は、こうやって森へ返します。

傘をゆらして虫を振り落とす
「傘をゆらして虫を振り落とす」

徹夜明けは、誰もが無口です。
一行はそれぞれ、途方もない眠さと、大きな満足感を胸に、森の出口へ。

眠い目に映る光景
「眠い目に映る光景」

「お疲れっす!」「じゃあ来月ね!」。
また1ヵ月後、この森には魔法の光がともされ、
そこには、おびただしい鱗翅類と、そして霊長類が集まってくるのでしょう。

ぼくらの秘密基地?
「ぼくらの秘密基地?」
 5月28日(土)~29日(日)にかけて、さいたま市内で行われた
徹夜のライトトラップ調査会に参加してきました。
といっても、ちゃんと調査を行う数名以外は、ぼくも含め、単なる「やじ馬」です。
設置のお手伝いを終えたら、あとは、のんびりと見物しているだけ。

この調査会への参加は、ぼくは昨年の9月以来ということになりますが、
毎月1回行われている継続調査ですから、真冬でも、夜の森で1泊している人が
いるわけですね。今回、5月下旬でもけっこう体が冷えたというのに、
これを2月にやっているメンバーはすごいなと、心から敬服します。

今回のライトトラップ機材は、充実の4基。
1基だけの時もありますが、4基ともなると、森のあちこちに配置でき、
夜どおし巡回して観察できる楽しみがあります。

その1:ライトトラップのスタンダード版
「その1:ライトトラップのスタンダード版」

まずは、Mさん設置の、伝統的なライトトラップ。
ライトトラップと聞いて、最初に思いうかべるのは、このイメージです。
幕の表・裏いずれにも虫が集まり、2方向からの飛来が期待できます。
青紫色に見える暗いライトは、紫外線を出すブラックライト。
これだけでも虫は集まりますが、白い光の蛍光管が添えられているのは、
むしろ観察する人間のためのもの。
ブラックライトだけでは、虫が集まってきても、その光景を見ることができません。

その2:吊り下げ式のライトトラップ
「その2:吊り下げ式のライトトラップ」

こちらは、Kさんオリジナルの吊り下げ式。
かさばる支柱がなく、いつでも車に積んでおけるのがよいところです。
自立はせず、通常は木の枝などを利用しますが、
この緑地には、うまい具合に遊具があるので、ブランコを利用しています。
それにしても、離れて見ると、何とも怪しい光景ですねぇ(笑)。
「あとはミラーボールがあれば完璧だねえ・・・」と誰かが言っていましたが、
本当にそんな感じです。 何がどう「完璧」なのかは、ぼくも説明できませんけど・・・。

その3:通称「電気クラゲ」
「その3:通称「電気クラゲ」」

オリジナル機材としては、日本で最も有名なライトトラップのひとつ、
日本蛾類学会の飯森政宏さんによる、通称「電気クラゲ」です。
強力な誘導灯が、触手のように森の中に光を伸ばし、
吸いよせられるように飛んできた虫たちが、本体の灯りに引きよせられて、
レース状の幕と傘に着地するという仕組み。

「集客力」は抜群で、虫も、人も、このクラゲの周辺にいそいそと集まってきます。
その「銀幕の誘惑」には、誰もさからうことができません。
これまでにも数々の「初記録」をたたき出してきた魔法のライトですが、
今回も、まさかと思われるような埼玉県初記録の美しい蛾が飛来しました。

初記録の詳細は、ここでは語ることができませんが、
夜も更けて、おびただしい数の蛾が幕を埋めつくすようになりました。

銀幕のにぎわい
「銀幕のにぎわい」

なじみのお客さん ↓ にも、けっこうな大物が。

ライトに集まった蛾たち
「ライトに集まった蛾たち」

左上から時計回りに、セスジナミシャク、スカシノメイガ、ウチスズメ、
ハガタベニコケガ、クロシタアオイラガ、キエダシャク。

ウンモンスズメ祭り
「ウンモンスズメ祭り」

ウンモンスズメは、ちょうど新成虫の羽化時期だったのでしょうか。
新鮮な個体が次々に飛来して、参加者の目を楽しませてくれました。

彼こそ「ゲニの極み」だ
「彼こそ「ゲニの極み」だ」

「電気クラゲ」の下で、一心不乱に細かい作業をする男。
彼こそ、以前このブログで紹介した「ゲニの極み」こと、
日本蛾類学会の阪本優介さんです。

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別種発見の「初動捜査」としては、生殖器の形状比較は、きわめて有効な手段です。
専門家は交尾器を「ゲニタリア」(略してゲニ)と呼び、
解剖によりゲニを取り出すことを、俗に「ゲニを抜く」などと言います。
ゲニを抜く作業には、熟練の外科医のような手際が求められますが、
その友人の研究者は神業的な技術を持ち、在野にいながらめざましい発見を次々に
成し遂げていることから、ぼくは彼を「ゲニの極み」と呼んで奉っています(笑)。
http://moriuenobuo.blog.fc2.com/blog-entry-91.html
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3月13日のブログには、このように書きましたが、飛来した昆虫(今回は蛾ではなく、
おもに微小甲虫)を採集し、その場でゲニを抜き、正確な種名同定を行っているところです。
機材がそろった研究室ではなく、地べたでこんなことができる人が、
日本に何人いるでしょうか。 3ミリの昆虫のゲニは、1ミリにも満たないのです。
息をしただけでも飛んでいってしまいそうな微小器官を取り出し、
それを既知の種のものと即座に頭の中で照合する技術と知識は、人間わざとは思えません。
一連の作業を全てナマで見ることができ、ぼくはすっかり感動してしまいました。
これを見られただけでも、調査会に参加した意義があったというものです。

この日の月齢
「この日の月齢」

第4のライトトラップを見るために、しばし「電気クラゲ」のもとを離れることにします。
月が顔を出しており、一本道を迷うこともないはずです。
電池節約のため、ぼくはライトを消したまま森の中を進みました。
月光の届かない巨木の下にさしかかった時、何かが近づいてくる気配がしました。

(「銀幕の誘惑-2」に続きます)
2016.05.25  新潟へ
 5月14~15日は新潟へ。

関東平野では会えない虫を求めて、虫仲間と新潟で1泊してきました。
十日町市の貸し切り古民家を拠点に、上越市など周辺の地域も回り、
いちばん遠くは関田峠あたりまで向かいます。

オトシブミの雌雄
「オトシブミの雌雄」

早朝に埼玉を出発したので、9時前には現地に到着。
林縁に車を停めて歩き出せば、すぐにおびただしい虫たちの気配が押し寄せてきます。
見上げれば、ちょうど揺籃(ようらん)製作中のオトシブミのメスと、
そのメスに覆いかぶさるオスの姿が。
交尾を終えたメスにとって、作業中にまとわりついてくるオスは邪魔になるだけですが、
オスとしては、絶対にほかのオスにメスを奪われたくないのでしょう。
交尾していなくてもメスに覆いかぶさり、接近するほかのオスを牽制するこの行動は
「メイトガード」などと呼ばれ、樹液場のクワガタムシなどでもよく見られます。
寄主植物は、どうやら日本海側の豪雪地帯に多いというミヤマカワラハンノキのようで、
クリの葉を巻くオトシブミはよく見ますが、
ぼくにとっては、この樹種自体が初めて見るものです。

クロルリトゲハムシ
「クロルリトゲハムシ」

草地に下り立つと、クロルリトゲハムシの姿が。わずか4ミリほどの小さな虫です。
寄主植物はススキ。 「トゲハムシ」より、「トゲトゲ」という昔の呼び名の方が、
この虫のキャラを立てるには、ずっとよい名前だったと思いますが。

ギフチョウの交尾嚢
「ギフチョウの交尾嚢」

仲間が採集したギフチョウのメス。
交尾が済むと、オスはメスの生殖器に交尾嚢(交尾栓)と呼ばれる貞操帯をつけます。
この、板状の貞操帯でおなかが覆われていれば、ひと目で交尾済みであることがわかる。
メスに浮気を許さないためには、この上なく効果的な方法ですが、
オトシブミの「メイトガード」に比べれば、相当に乱暴なやり口ですね。
それにしても、少し離れたところでは、たくさんのウスバシロチョウ(ゴールデン
ウイーク明けに現れる、まさにこの時期のチョウ)が舞っているというのに、
同じような場所で、早春のチョウの象徴的存在であるギフチョウが見られるとは・・・。
両種の発生時期は、本来ならば1ヶ月以上ずれています。
この地域では特に珍しいことではないらしく、今回の旅では、
かなり接近した場所で、あたりまえのように両種が見られました。

新芽に止まるユキグニコルリクワガタ
「新芽に止まるユキグニコルリクワガタ」

芽吹いたばかりのブナやトネリコに集まってくる、ユキグニコルリクワガタの雌雄。
名前を分解して「雪国・小・瑠璃・鍬形」とすると、意味がよくわかりますね。
メスは芽にもぐりこんでおり、体の後半部しか見えていません。
これも、オスによる「メイトガード」ですね。
画面左下に、白っぽくボケているもの(矢印)が見えますが、残雪です。
その部分のアップがこちら。

残雪
「残雪」

早春の虫と初夏の虫が、接近した場所で同時に見られるのは、
わずかに標高を上げるだけで残雪が見られるという、この地域特有の気候が
関係しているのでしょう。

強い光沢を持ち、「コルリクワガタ界」でも群を抜く美しさと言われる
ユキグニコルリクワガタ。 非常に「白バック映え」する虫です。

ユキグニコルリクワガタの雌雄(白バック)
「ユキグニコルリクワガタの雌雄(白バック)」

宿に帰り、みんな(19人)で乾杯して、盛大に酒盛りを始めましたが、
ぼくは途中でちょっと抜け出して、古民家の裏手にある池へ。
ここへ到着したときから、何がいるか気になっていたので、
網を入れて底をさらってみたかったのです。

古民家の裏の池
「古民家の裏の池」

大したものはいなかったけれど、
ライトの灯りに、水面を歩く怪しい影が浮かび上がりました。
何だこりゃ? ひと目見ただけでは、分類群さえわかりませんでした。
網で掬い上げてみると、トビケラの蛹のように見えますが、
何しろ、水面の浮遊物の上をスタスタ歩いていたのです。
蛹がここまで自由に動けるものでしょうか。
見ていると、網をよじのぼって、逃げようとさえします。

室内に連れて帰り、周りの虫屋さんに見せますが、
ズバリ言い当てられるメンバーがいません。
とりあえず、資料として残しておくために、白バック上で証拠写真の撮影を始めると、
ほどなく、背中の一部が盛り上がってきました。
(おう! これは羽化だ。やっぱり蛹だったのか!)
期せずして、白バック上で、エグリトビケラの羽化の一部始終を撮ることができました。

エグリトビケラの羽化(白バック)
「エグリトビケラの羽化(白バック)」

ストロボの配光を自在にあやつれるスタジオ白バックとちがい、
宴会の座卓の端においたコピー用紙に虫を載せただけの簡易白バックですが、
なかなかおもしろい写真が撮れました。
こんなにもテキトーなセットで撮っています(最後の色づいたカットだけはスタジオです)。

エグリトビケラの羽化を撮る「昆虫王」チャンピオン
「エグリトビケラの羽化を撮る「昆虫王」チャンピオン」

むこう側からねらうのは、虫の世界では誰ひとり知らぬ者がいないという有名人、
TVチャンピオン「昆虫王」の長畑直和さんその人です。
こんな濃い(濃すぎる?)メンバーとともに、
「越後合宿」の夜はにぎやかに更けていきました。

※ 長畑さんのお名前に、埼玉昆虫談話会の公式サイトへのリンクが張ってありますので、
  左側メニューの「昆虫王の部屋」というところからお入りください。
 5月5日、埼玉県内のいつものフィールドへ。

生きた昆虫の白バック撮影は、採集したモデル昆虫を連れ帰ってからが本番です。
2日ほど外出せずにスタジオにこもって撮影し、3日ぶりのフィールドとなりました。
外光の入らないスタジオで、1センチにも満たない昆虫ばかりを撮影していると、
まぶしい初夏の光があふれるフィールドは別世界で、まるで長患いの病人のように
目をしょぼしょぼさせながら、しばらく立ちすくんでしまいます。

この日のお目当てのモデル昆虫は、きわめて容易に採集できるものばかりだったので、
採集は後まわしにして、まずは楽しいフィールド撮影。
スタジオ撮影が続くと、たまのフィールド撮影はなんと楽しいものか・・・と思います。

ミドリシジミの幼虫の巣
「ミドリシジミの幼虫の巣」

沼のほとりのハンノキでさっそく見つけた、ミドリシジミの幼虫の巣。
葉を折り曲げて、「ぎょうざ」のような形の巣を作りますが、
これは若干いびつな「ぎょうざ」ですね。

ミドリシジミの幼虫
「ミドリシジミの幼虫」

巣を剥いてみると、もう十分に育ちきった幼虫が入っています。
これなら、蛹化のために木を下りてくる個体にも出会えるのでは? と期待して見回ると、
・・・いました。1匹の幼虫が、かなりの速度でハンノキの幹を下りてきます。

さなぎになるために、木を下りるミドリシジミの幼虫
「さなぎになるために、木を下りるミドリシジミの幼虫」

この日は、木から下りてくる3匹の幼虫に遭遇しました。羽化するのは6月です。
その時期に、またここを訪れたいと思います。

アシベニカギバの幼虫
「アシベニカギバの幼虫」

ゴマギの木にたくさんいた、アシベニカギバの幼虫。
特徴あるその姿は、まるでタツノオトシゴです。
庭木として、街なかでもよく見かけるサンゴジュも食樹となるはずですが、
まだサンゴジュで見つけたことはありません。

自宅に戻ってからは、再び延々とスタジオ撮影ですが、
目を休めるためには、ときどき大型の被写体を撮影するのが効果的です。

ヒメヤママユの幼虫
「ヒメヤママユの幼虫」

白バック撮影の合間に撮った、ヒメヤママユの終齢(5齢)幼虫。
8センチ程度はあるでしょうか。これだけ大きいと撮影も楽ちんです。
1齢幼虫の時に採集した個体ですが、終齢に至るまで、1ヶ月足らずという成長の早さ。
羽化するのは10月ですから、そんなに急いで成長しなくてもよいはずですが・・・。

ヒメヤママユの幼虫は、「麦畑」という愛称で呼ばれており、
背面の、きれいに刈り整えられたように同じ長さで並ぶ毛並みを「麦畑」に喩えています。
そのようすがよくわかるように、ストロボで照明しました。
 5月2日、前日よりも、やや遠い里山へ。

さて、いきなり暴言を吐きますが、
ぼくは、「気象予報士」という職業は、世の中から消えるべきだと思っています。
こんなに誤って人に迷惑をかけても、何ひとつ責任を取らずにいられる職業はほかにない。
この日は、親しくしている昆虫写真家も、
「現地で5時間待っても、目的の虫は現れずじまい。天気予報のお姉さんに「高速代と
ガソリン代返せ!」と言いたくもなりますが・・・」とブログでボヤいていましたが、
ぼくもこの日の天気予報には、完全に振り回されました。10万円以上の大損害。
4時間後の天気が当たらない天気予報に、いったいどれほどの価値があるでしょうか。
あてずっぽうに言っても、晴れか曇りか雨の3種類しかないわけです。
いくらなんでも、的中率が低すぎます。

天気予報が外れても、「恨みっこなし」にするのは実は簡単なことで、
天気図の分析を学校の必修科目にして、予報は国民各自の「自己責任」にしてしまえば
よいのです。最新の天気図が、いつでもだれでもダウンロードできる形で配信され、
それをもとに翌日の行動を決めるのは各個人、ということにすれば、
「傘を持つかどうか」は自己責任の範疇となり、職業としての気象予報士は成立しなくなる。
理科の時間に、オルニチン回路だの、二重らせん構造だの、
生活の役にも立たないことを教えて「理科ばなれ」を助長するより、
ずっと目的が明確で、有意義なことだと思いませんか?

さて、被害額を少しでも取り返すべく、天気が悪くてもできる取材に切り替えました。

キイロサナエの羽化殻(ぬけがら)
「キイロサナエの羽化殻(ぬけがら)」

この時期にここを通れば、確実に見つかるトンボの羽化殻(ぬけがら)。
ぼくはずっと、ヤマサナエの羽化殻だと思っていました。
ヤマサナエの姿はここで何度も見たことがあるし、キイロサナエがいるような環境では
ないと思っていたからです。ところが、手に取って腹節をよく見れば、これはキイロサナエ。
5つの羽化殻があり、その全てにキイロサナエの特徴が出ていますから、
まちがいないでしょう。

キイロサナエの羽化殻を撮影した場所
「キイロサナエの羽化殻を撮影した場所」

「ミバエの平均棍のように短い」と言われるぼくの足でも跨げるような、
こんな細い水路で撮りました。
背後に写る空は、4時間前の予報では、「雲ひとつない五月晴れ」のはずでしたが・・・。

ハナグモ(ダニつき)とコハナグモ(?)
「ハナグモ(ダニつき)とコハナグモ(?)」

この時期、ハナグモの姿が目立ちます。個体差が激しく、顔のような模様にも
さまざまな表情があっておもしろいですね。 右は、コハナグモかな?

コブラヘッドのシャクトリムシ
「コブラヘッドのシャクトリムシ」

ギシギシの葉についていた、コブラヘッドのシャクトリムシ。
その場で検索して調べてみましたが、正体不明です。
これは正体を確かめるべく、お持ち帰り。
2日後には、さなぎになりました。いずれ正体がわかるでしょう。

ヤマトシリアゲの交尾態
「ヤマトシリアゲの交尾態」

もう少し早く出会えていれば、興味深い求愛行動が見られたかもしれません。
このヤマトシリアゲのペアは、交尾態を解消する直前でした。
3カット撮影した時点で連結を解き、メスは未練もなくその場を飛び去りました。

最後まで陽が射すことはなく、ここで予定していた野外撮影は台なしになったとは言え、
この日も、場所を変えて移動した先で白バック撮影のためのモデル昆虫を採集し、
帰宅後は朝までスタジオ撮影を行いました。