5月2日、前日よりも、やや遠い里山へ。

さて、いきなり暴言を吐きますが、
ぼくは、「気象予報士」という職業は、世の中から消えるべきだと思っています。
こんなに誤って人に迷惑をかけても、何ひとつ責任を取らずにいられる職業はほかにない。
この日は、親しくしている昆虫写真家も、
「現地で5時間待っても、目的の虫は現れずじまい。天気予報のお姉さんに「高速代と
ガソリン代返せ!」と言いたくもなりますが・・・」とブログでボヤいていましたが、
ぼくもこの日の天気予報には、完全に振り回されました。10万円以上の大損害。
4時間後の天気が当たらない天気予報に、いったいどれほどの価値があるでしょうか。
あてずっぽうに言っても、晴れか曇りか雨の3種類しかないわけです。
いくらなんでも、的中率が低すぎます。

天気予報が外れても、「恨みっこなし」にするのは実は簡単なことで、
天気図の分析を学校の必修科目にして、予報は国民各自の「自己責任」にしてしまえば
よいのです。最新の天気図が、いつでもだれでもダウンロードできる形で配信され、
それをもとに翌日の行動を決めるのは各個人、ということにすれば、
「傘を持つかどうか」は自己責任の範疇となり、職業としての気象予報士は成立しなくなる。
理科の時間に、オルニチン回路だの、二重らせん構造だの、
生活の役にも立たないことを教えて「理科ばなれ」を助長するより、
ずっと目的が明確で、有意義なことだと思いませんか?

さて、被害額を少しでも取り返すべく、天気が悪くてもできる取材に切り替えました。

キイロサナエの羽化殻(ぬけがら)
「キイロサナエの羽化殻(ぬけがら)」

この時期にここを通れば、確実に見つかるトンボの羽化殻(ぬけがら)。
ぼくはずっと、ヤマサナエの羽化殻だと思っていました。
ヤマサナエの姿はここで何度も見たことがあるし、キイロサナエがいるような環境では
ないと思っていたからです。ところが、手に取って腹節をよく見れば、これはキイロサナエ。
5つの羽化殻があり、その全てにキイロサナエの特徴が出ていますから、
まちがいないでしょう。

キイロサナエの羽化殻を撮影した場所
「キイロサナエの羽化殻を撮影した場所」

「ミバエの平均棍のように短い」と言われるぼくの足でも跨げるような、
こんな細い水路で撮りました。
背後に写る空は、4時間前の予報では、「雲ひとつない五月晴れ」のはずでしたが・・・。

ハナグモ(ダニつき)とコハナグモ(?)
「ハナグモ(ダニつき)とコハナグモ(?)」

この時期、ハナグモの姿が目立ちます。個体差が激しく、顔のような模様にも
さまざまな表情があっておもしろいですね。 右は、コハナグモかな?

コブラヘッドのシャクトリムシ
「コブラヘッドのシャクトリムシ」

ギシギシの葉についていた、コブラヘッドのシャクトリムシ。
その場で検索して調べてみましたが、正体不明です。
これは正体を確かめるべく、お持ち帰り。
2日後には、さなぎになりました。いずれ正体がわかるでしょう。

ヤマトシリアゲの交尾態
「ヤマトシリアゲの交尾態」

もう少し早く出会えていれば、興味深い求愛行動が見られたかもしれません。
このヤマトシリアゲのペアは、交尾態を解消する直前でした。
3カット撮影した時点で連結を解き、メスは未練もなくその場を飛び去りました。

最後まで陽が射すことはなく、ここで予定していた野外撮影は台なしになったとは言え、
この日も、場所を変えて移動した先で白バック撮影のためのモデル昆虫を採集し、
帰宅後は朝までスタジオ撮影を行いました。