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 コタキナバル市内から、キナバル自然公園までは、車でおよそ2時間。
4人分の大きなスーツケース込みで、全員が乗れる大型のタクシーを手配しました。
現地到着までの間に、ここで降りてみたいというリクエストを2度しましたが、
全員が1台に同乗していれば、そんな相談もしやすいというものです。

キナバル自然公園に到着すると、管理事務所でチェックインの手続きをします。
ぼくは旅の手配を、仲間に全部任せてしまっていたので、
こんなにいい部屋だとは知らず、ビックリしてしまいました。

宿泊したロッジの部屋と、ロッジから見えるキナバル山
「宿泊したロッジの部屋と、ロッジから見えるキナバル山」

素敵なロッジの室内探険は、あとのお楽しみということにして、
さっそく公園内の散策に繰り出します。
ここは、キナバル山(4095m)登山の拠点となる場所ですから、
公園自体がすでに1500メートルほどの標高にあり、空気はひんやりとしています。
管理事務所でもらった地図上にshelter(シェルター)と記載されている「あずまや」が
各所に点在していますが、豪雨の際の避難所(=シェルター)としては確かに有効で、
その後、何度か経験するスコールの際に、「ここは本当にシェルターだねえ・・・」と、
そのありがたみを、つくづく感じることになります。

「あずまや」には、外灯が設置されているものがあり、
夜になれば虫が集まってくると聞いていたので、「居残り組」がいないか?
と4人で丹念に探しますが、あまり大したものは見つかりません。
宇宙人の顔のような、おもしろい模様を持つ甲虫がいました。
ハムシの仲間でしょうか。3ミリほどの大きさです。

顔のような模様を持つ甲虫
「宇宙人の顔?」

整備された歩道から一歩トレイルに踏み込むと、周囲はとたんにワイルドな様相を呈し、
雨でぬかるんだ斜面は、派手に転びそうで危険です。
「成田から、ずっと長靴姿っていうのも、どうよ?」と、
仲間に見放されそうになっても、長靴で来た甲斐がありました。
足首まで埋まるようなぬかるみにも、怖れずに踏み込んでいくことができます。

サンヨウベニボタルと、その頭部のアップ
「サンヨウベニボタルと、その頭部のアップ」

このような湿った場所にいると聞いていた、サンヨウベニボタルに会えました。
「サンヨウ」とは、三葉虫のことで、確かに姿がよく似ています。
「幼形成熟」と言って、メスは幼虫と同じような姿のまま成虫になりますが、
この個体が、どの段階のものかは、ぼくにはわかりません。
それにしても、頭部の小さいこと!

ハタザオツノゼミの仲間
「シロオビハタザオツノゼミ」

キナバル自然公園の外で、仲間が見つけてくれたハタザオツノゼミの1種。
お尻から出す甘露をねだるアリの群れに取り囲まれて、細部がよく見えません。
今回は、旅先でも白バック撮影ができるように、その準備をしてきた甲斐がありました。
このツノゼミは、「ツノゼミ ありえない虫」や、「昆虫はすごい」などの
ベストセラーで有名な丸山宗利さんに、Pyrgauchenia tristaniopsisという種であることを
教えていただきました。
(丸山さんは本日、23:00よりTBS系で放送される「情熱大陸」に出演されます。)

キナバル自然公園内には、食事のできるお店がもともと2軒しかないのですが、
6月5日に当地を襲った大地震以来、店を閉めていたバルサム・カフェが、
9月1日より営業を再開していました。
もう1軒のレストランより、こちらの方がおいしいという噂(そのとおりでした)で、
再開直後のお客になれたわれわれはラッキーです。

バルサム・カフェ
「バルサム・カフェ」

バルサム・カフェは、谷底のような立地条件にあり、遠くからの見通しはきかないのですが、
夜になると、お店の灯りには、けっこうな大物が飛んでくるらしいです。
それを期待して、外のテラス席を選んだのですが、ハエが寄ってきただけで食事終了。
勘定を払って店を出ようとすると、ぼくらが虫さがしの一行であることを知っている
店員のマルヴィンさんが、バタフライが来ているよ、と教えてくれました。

アトラス・モスと、マルヴィンさん
「アトラス・モスと、マルヴィンさん」

マルヴィンさんが指さす先を見れば、なんと、アトラス・モス(ヨナグニサン)が!
大物も大物、翅の面積では世界最大の蛾です。
日本のヨナグニサンにもまだ会ったことがないのに、
初めての出会いがボルネオ島になるとは(笑)。

マルヴィンさんが、手に載せて、大きさ指標のモデル(?)になってくれました。
料理もおいしかったけれど、1日の締めくくりに、この上ない大物がやってきてくれて、
すばらしいディナーとなりました。
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