ボルネオ島は、日本の国土の2倍近い面積を持ち、世界で3番目に大きな島です。
島内には、マレーシア、インドネシア、ブルネイという3つの国があり、
同じ島内に3ヶ国が存在するという島は、ボルネオ島だけだそうですね。

今回は、虫仲間4名の旅で、マレーシア領内のサバ州というところに滞在しました。
コタキナバルという海辺の町で2泊、そこから北へ移動して、
キナバル山(4095m)登山の拠点となる「キナバル自然公園」で2泊、
またコタキナバルに戻って1泊、というスケジュール(機内でもう1泊)で、
移動の途中に立ち寄った場所も含めれば、サバ州内の数ヶ所を回ったことになります。

機内からの夕景
「機内からの夕景」

帰りの飛行機ではひどい目に遭った、という話を前回しましたが、
行きのフライトは順調で、窓からのダイナミックな夕景にしばし見とれました。
ボルネオ島への直行便で、現地まではおよそ6時間です。

コタキナバル国際空港に到着すると、もうすっかり夜中で、
空港でミネラルウォーター2本だけを買って、タクシーでホテルに向かいました。
3年前のマレーシア旅行では、「国際空港」の水飲み場なら信用してよかろうと、
安心してがぶ飲みした結果、2週間もおなかを壊すはめになったので、
今回はどんな場面でも、ペットボトルの水を携行するようにします。

ホテルの裏庭から
「ホテルの裏庭から」

翌朝、さっそくホテルの周りを4人で散策してみました。
ホテルの裏庭から連続して森があるという立地条件は、なかなか魅力的で、
いかにも虫がいそうな環境です。

ところが、粉を吹いたような白いハムシと、ナンヨウベッコウトンボ(?)の姿が
見えますが、ほかには、虫の姿がほとんど見られません。

ハムシと、ナンヨウベッコウトンボ(?)
「ハムシと、ナンヨウベッコウトンボ(?)」

いかにも熱帯らしい、灼熱の太陽が照りつける中で、
セミの声がまったく聞こえてこないというのも奇妙な感じで、
浮世を離れて異世界に迷い込んでしまったような不思議な気分になります。
実際には、日本のヒグラシのように、薄明や薄暮だけに限って鳴くセミも多いのですが、
われわれ日本人にとって、日中にやかましく鳴くセミというのは、
それがないと物足りないほどに、すっかり夏を象徴するアイコンになっていますね。

かゆい! と思って、ふと気づけば、いつの間にか蚊の群れに取り囲まれています。
日本から持参した防虫スプレーがあまり効かないようなので、
いったん町へ出て、当地の蚊に対抗できる防虫スプレーを探すことにしました。
こちらでは、蚊は単に不快というだけでなく、
マラリアやデング熱などを媒介する恐るべき衛生害虫となりますね。

愚かな日本人
「愚かな日本人」

コタキナバルは海岸線の町。
メカジキ(でいいのか?)のオブジェなどが立っており、さっそく、その前で自撮り。
頭にぶっ刺さっているような絵に仕立て上げるのも、もはや朝飯前です。
もっとも、そんな技が何の役に立つのか? と訊かれても返答に困ります(笑)。

防虫スプレーや殺虫剤は、ご覧のように、どれもが「当地仕様」のビッグサイズで、
望遠レンズを1本取り出さないと、カメラバッグに収まりそうもありません。
ジェル状のものを手にとって塗り広げるタイプには、小さい製品もあったのですが、
ベタベタした手で撮影機材に触れることは避けたかったので、
ぼくは現地の防虫剤をあきらめ、日本から持参したもので凌ぐことにしました。

特大サイズの防虫スプレー
「特大サイズのスプレー缶」

日本円を、現地通貨のリンギットに両替したり、町に出たついでにおみやげを買ったり、
「虫的」には、あまり収穫のない半日でしたが、旅の始まりは、まあこんなものでしょう。
夕方からは、一番楽しみにしているライトトラップ・ツアーの予約が入れてあります。