デジタル一眼レフカメラ・ニコンD7000の4号機が修理から返ってきました。
同じ機種を4台持っているので、識別のために「4号機」などと呼んでいるのですが、
特に「お気に入りのカメラ」というわけではありません。
今どきのデジタル一眼レフカメラの取扱説明書は300ページ以上もあり、
機種を変えるごとに、そんなものをいちいち読まされるのは敵わないので、
D7000だけを使い続けることで、説明書を読む苦痛から解放されています。
要は、面倒だからずっと同じ機種でよい、ということですね。

そういう意味では、これから一生使わなければならない大事なカメラではあるので、
この4号機は購入後、1年ほど箱から出さずに、新品のまま保管してありました。
でも、1年間の保証期間が切れてしまう前に、一応は動作確認をしておこうと思い、
SDカードを入れて試写してみました。
ところが、この4号機が、どうもおかしなカメラで、いつものスタジオ、いつもの照明で
同じように撮影をしても、色が大幅に狂います。背面液晶モニターで画像を確認しながら、
ようやく「正しい」色に導き、画像をパソコンに取り込んでみて驚きました。
色が、信じられないほど大きく狂っているのです。何度かテスト撮影をしてみて、
これは背面液晶モニターの表示色がおかしい、という結論に至りました。
ところが、修理に出しても、ちっとも直ってこない。
「直した」と言うのですが、そのまま突き返されたとしか思えません。
色は明らかに狂っています。業を煮やして、3号機とともにサービスセンターに持ち込み、
「4号機を、これと同じ表示色にしてくれ」と言って再修理に出しました。
1号機から3号機までは、完全に色の統一が取れています。
サービスセンターの窓口担当者は、「おっしゃる通り、私どものサービスセンターの備品の
D7000も、お客様の3号機の色に近いですね。失礼いたしました」、と言って預かりました。

何日か経ち、ニコンから電話がありました。
予定日に修理が終らないので、少し時間をくれ、というのです。
こちらとしては、無傷の3号機も一緒に預けているわけで、こんなタイミングで
万一、1、2号機のいずれかに故障でも発生すると、仕事に支障が出ます。
遅れる理由の説明を求めました。
「背面液晶モニターの表示色は、ずっと同じではありません。時代によって変えています。
どちらかといえば、青味が強かった時代から、最近の機種では黄色味が強くなっており、
D7000も、後期のものでは黄色味が強くなっています。青味が強く出るような部品を
探して直さなければならないので、もう少々お時間をいただけると助かります。」
Sさんというその女性担当者は、こともなげに、そのように言いました。

突っ込みどころ満載のコメントだと思います。
(1)同一機種の表示色を、断りもなく発売期間の途中で変更していること。
   とにかく、ちょっとやそっとの差異ではないのです。
   これでは、2台(以上)を併用して仕事することはできません。
   背面液晶モニターを使った撮影画像の確認作業が無価値化します。
   同一機種を選んでいるのに、スペアボディとして機能しないのです。

(2)このことを、ユーザーに告知していないばかりか、サービスセンターの窓口担当者さえ
   知らなかったこと。 「私どものサービスセンターの備品のD7000も、お客様の
   3号機の色に近いですね。失礼しました」と言って預かっているわけですから、
   同じD7000でも、「発売期間後期のものは、仕様として表示色を変えている」、
   という情報が、社内でまったく共有されていないということでしょう。

(3)「途中で表示色を変えた」ということを、単なる修理遅延のお詫びレベルで、
   屈託なくユーザーに公開してしまえるという情報管理のあり方。
   表示色を断りもなく変更することは、「メーカーの哲学として、セーフです」、
   と思っていればこそ、そんなことが言えるわけですね。
   普通に考えれば、部外秘にしておき、D7000複数持ちのユーザーからクレームが
   来たら、余計なことは言わずに、ただ「申しわけありませんでした」と言って、
   旧表示色に直して返すのが、企業としてのリスクマネージメントではないでしょうか。
   こちらが聞いてもいないのに、「途中で色を変えました」なんていうことを、
   ユーザーに対して軽々しくしゃべる神経が信じられませんでした。
   カメラにとっての「色の再現」って、そんなに軽いものなのでしょうか。
   「当社の液晶モニターは信じちゃイカンよ」、とメーカー自身が認めたも同然です。

11月25日の記事で、
昆虫撮影で一眼レフを使うなら、キヤノン以外のメーカーを選ぶべき積極的な理由はない、
と申し上げましたが、他のメーカーがまるでダメだ、とまでは言いませんでした。
しかし今回、メーカーの哲学というものが、はからずも明らかとなり、ニコンには本当に
ガッカリしてしまいました。キヤノンへの移行を、そろそろ本気で考えた方がよさそうです。
システム丸ごとの変更ともなれば、最低でも100万円以上はかかるだろうなあ・・・。
それより、300ページの取扱説明書を、とうとう読まされる日が来てしまうのか・・・。

D7000ユーザーには有益な情報かもしれませんが、批判記事は読んでいて楽しくないですね。
話題を変えましょう。
11月16日の記事でご紹介した「カキノヘタムシガ」の続報です。
幼虫はその後、こんな蛹になりました。
カキノヘタムシガの蛹
「カキノヘタムシガの蛹」(ちょうど1cm程度の大きさ)

本来は蛹にならず、幼虫のままで越冬します。これは暖かい室内飼育で人工的に
蛹化(ようか)させたものですね。この蛹が、非常によく動くのですが、
もともとは粗末な繭のようなものに包まれており、
そこから出さない限りは、動くことはできないはずです。
蛹化直後はこんなに動かなかったので、あるいは羽化が近いのかもしれません。
成虫の姿を、近々ご紹介できればよいのですが。