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 前回、東京新聞の記事配信日をご案内した後で日程変更があり、ご迷惑をおかけしました。
しかも、ぼくは登場していませんでしたし(新聞記事の常ですが、記事内容は事前に見せて
いただけません)、期待して新聞を買ってくださった方が少なくとも1名おられるようで、
大変申しわけなかったと思います。

さて、前蛹の状態であったヒメジャノメは、その後、こうしてぶじに蛹になりました。
ヒメジャノメの蛹
「ヒメジャノメの蛹」

ネコ顔の「仮面」を、今なおぶら下げているのは、ご愛嬌です。
自然状態では、風雨に晒されるなどして、羽化までには脱落するのではないかと思いますが、
このまま羽化に至れば、3代に亘る風貌の変化が、1枚の写真に収められるかもしれません。

久しぶりの快晴のもと、来年出る本に載せるための昆虫を求めて、秋の野に繰り出しました。
すでに1冊を編めるだけの撮影は、一通り終えていますが、「撮れ高」(=撮影できたもの)
でページ構成を組みなおすフレキシビリティがあるので、各ページの完成図を想像しながら、
「写真があれば使いたくなるかも」、という昆虫をリストアップし、あちこち採集に出かけて
います。白バック写真のモデルスカウトに飛び回っている、という状態ですね。

暑くも寒くもない秋の野は、いかにもさわやかで、もう、蚊の襲来もありません。
それはそれで結構なことなのですが、ぼくは、この時期のフィールドが意外に苦手です。
整備された歩道を散策するだけでは、わからないことですが、
藪(やぶ)や叢(くさむら)に分け入ると、さまざまな不快因子が、
たちどころにまとわりついてくるのが、この季節なのです。
ひっつき虫が付着した足
「ひっつき虫が付着した足」

徘徊すること10分。イノコヅチやチヂミザサなど、いわゆる「ひっつき虫」と呼ばれる
植物の種子が、あっという間に体を覆います。これは、無駄な抵抗をしても仕方がないので、
付着するに任せて、1日を過ごさなければなりません。
ヒトは、家に帰れば服を脱いでしまい、洗うなり、ごしごしとこすり取るなどすれば
よいわけですが、犬の散歩中に、愛犬がこんな姿になってしまったら、
愛犬家の方は、どのように対処しているのでしょう。
犬は聞き分けがよいから、ぼくのような姿にはならない?

体への付着以上に不快なのが、網がこんな状態になってしまうことです。
ひっつき虫が付着した網
「ひっつき虫が付着した網」

こうなると、網がスムーズに振りにくくなり、付着の仕方によっては、
網がスイングの風圧でも十分膨らまずに、きちんと枠の中で捕らえたはずの虫を、
奥のポケット部分に追い込めず、ふたたび枠から脱出されてしまうこともあります。
網を振った後は、普通ならば、網を反転させて中に入ったゴミを出し、
反転・反転を繰り返しながら、リバーシブルに使い続けるのですが、ひっつき虫だらけの
この状態になってしまうと、被害を受ける側を片面に固定しておかないと、
内側までこんな状態になると、採集したチョウなどは翅を傷めてしまうことにもなります。

そして、何といっても、いちばん不快なのがこれ。
網の柄に付着したクモの巣
「網の柄に付着したクモの巣」

網の柄にびっしりと絡んでいるのは、クモの巣です。
秋になると、おびただしいジョロウグモの巣が木々の間を埋めつくし、
藪に入り込むと、ちょうど顔の高さで、次々にぶつかってきます。
これを避けるために、手に持った網の柄をぐるぐる振り回しながら前進するのですが、
藪を抜けると、網の柄はこんな姿になっています。
まあ、網がこうなってくれなければ、自分の顔が、こんな状態になっていたわけですね。

いちばん探していた虫、ヒメギスは結局発見できず、くたびれもうけの1日となりました。
一見さわやかな秋の野は、虫を求めてその中に深く入り込むと、意外なまでに攻撃的です。
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