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2014.09.15  夜の森へ
 夜の森へ出かけてきました。
ねらいは、「オオミズアオ」という蛾の幼虫を採集すること。
葉裏にいる幼虫さがしは、経験上、夜にライトをつけて梢を見上げると、
よい結果につながることが多いものです。
保護色というのは、上から来る太陽光のもとでその真価を発揮するようになっており、
下から強いライトで照らすという、いわば「想定外」の照明下では、反射率の関係で、
葉の緑と、幼虫の体の緑とが、明白に分かれて見えることが少なくありません。
昼間に太陽をバックに梢を見上げ、葉に浮かぶ幼虫のシルエットを探すというのは、
一見合理的なようで、葉が幾重にも重なり合っている場合は、案外むずかしいものです。

さて、今日は意外なものに出くわし、森の入り口で肝を冷やしました。
ライトに浮かび上がる白い影。人間のような姿をしています。
森の木立が風にきしむ音が聞こえると、人影は一瞬、走り出すようなしぐさを見せました。
怪しい人影
「怪しい人影」

真夜中の遭遇相手として、ヒトほど怖いものはありません。
こんな時間に森をうろうろしているのは、少なくとも善良な市民ではないはずです
(「おまえもな」と言われそうですが・・・)。
おそるおそる近寄ってみると、人影の正体はこんなものでした。
人影の正体
「人影の正体」

人騒がせな「オブジェ」に、多少動揺しつつ、
気を取り直して、真っ暗な森へ入っていきます。
まず、ハンノキで、オナガミズアオ(?)の幼虫を発見。オニグルミの梢には、
シャチホコガとモンホソバスズメ(?)の幼虫の姿が浮かび上がります。
そして・・・。
いました、いました。 同じオニグルミで、オオミズアオの、プリプリに育った幼虫を発見。
大型のイモムシの採集では、止まっている細枝から無理に引きはがすと、
幼虫の全力抵抗により脚を傷めてしまうことがあるので、細枝ごと伐り取るのが定石です。
最後に、ミズキの木でも、大小2匹のオオミズアオの幼虫を見つけ、夜の森を後にしました。
ライトに浮かび上がるオオミズアオの幼虫
「ライトに浮かび上がるオオミズアオの幼虫」

モンホソバスズメと、オナガミズアオに、「?」をつけたのには、理由があります。
オニグルミを食べるスズメガは3種おり、エゾスズメの幼虫だけは
その姿がよく知られていますが、残る2種「モンホソバスズメ」、「アジアホソバスズメ」
の写真は、ほとんど発表されていません。
今回の幼虫は、Web上で見られる「モンホソバスズメ」の幼虫写真によく似てはいますが、
確証が得られないので「?」付きとし、自分で育てて確認することにしました。

「オナガミズアオ」の「?」には、もう少し複雑な事情があります。
オナガミズアオの幼虫の写真は、数多く発表されており、珍しいものではありませんが、
この森で見られる幼虫は、典型的なオナガミズアオの姿をしてはいないのです。
オオミズアオでないことは確実なので、ハンノキ限定で見つかる以上、
オナガミズアオではないかと思っていますが、
よく知られたオナガミズアオの幼虫とは少しばかり様子が異なるのです。
まだ成虫まで育てたことはなく、今までずっと、モヤモヤした思いを引きずってきました。

この「謎の幼虫」については、稿を改め、次回もう一度お話をすることにします。
一夜の収穫
「一夜の収穫。上から、
オオミズアオ、オナガミズアオ(?)、モンホソバスズメ(?)、シャチホコガ」
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