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 4月最後の日、1時間ほど電車に揺られ、トゲアリに会いに行ってきました。
今回はいつも行くフィールドではなく、まだトゲアリを見たことのない場所ですが、
何年か前にここで見た人がいるということを、Webで確認していました。

ぬけるような青空のもと、すぐに林内に入ってしまうのは、いかにももったいなかったので、
午前中は草地や湿地など、陽あたりのよい場所で虫を探しました。
湿地にはシオヤトンボの姿が見えますが。シオカラトンボはまだ出ていないようです。
1頭のカラスアゲハが吸水しており、美しい翅を見せてくれました。

カラスアゲハの吸水
「カラスアゲハの吸水」

林内に入ると、若葉ごしの陽光が美しく、まだ夏の雑木林のような薄暗い感じがありません。
ほどなく、コナラの樹皮を歩くトゲアリの姿が目に入り、
その木の根元で大きな団塊を見つけました。

トゲアリがいたコナラの木
「トゲアリがいたコナラの木」

樹木の低い位置に非常に大きな集団を作るため、見つけやすいアリですが。
こんなに目立つ団塊となる理由は、まだよくわかっていないようです。
上の写真では、左手の枯死部分が、団塊のある場所です。

トゲアリの団塊
「トゲアリの団塊」

少し離れたところにいた1匹を狙って、ポートレートを撮影。
腰の2本の剣がカッコ良すぎます。

トゲアリ(働きアリ)
「トゲアリ(働きアリ)」

幹の反対側を見ると、イモムシを取り囲んでいる小集団が。

イモムシに噛みつく集団
「イモムシに噛みつく集団」

力を合わせてどこかに運んでいくというふうではなく、
思い思いの位置で噛みついているだけで、
少なくともぼくが見ていた小一時間の間、このイモムシは全く移動しませんでした。
いったい何をしているのでしょうか?

噛みついてはいるものの・・・
「噛みついてはいるものの・・・」

大あごで噛みついてはいますが、イモムシの外皮を破る力はないようです。
みんなが別々の方向に引っ張り合っているために、
イモムシが樹皮に張りつけの状態になっており、これでは、なかなか動かないでしょう。

イモムシに噛みつく集団(魚眼撮影)
「イモムシに噛みつく集団(魚眼撮影)」

あまりにも動かないので、レンズを付け替え、
周囲の状況がわかる環境写真も撮っておきました。

同じような条件の木は、周囲に何本かあるのに、
トゲアリが見られたのは、この1本のコナラだけでした。

2012年の環境省第4次レッドリストで、
絶滅危惧II類に指定されてしまったほど減少の著しい本種ですが、
また来年もここで見られますように・・・と祈らないではいられません。
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