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 暖かくなり、新しい昆虫の本も続々と発売されていますが、
昆虫写真家の鈴木知之さんから、新刊「新カミキリムシハンドブック」(文一総合出版)
を送っていただきましたので、ご紹介いたします。

「新カミキリムシハンドブック」(文一総合出版)
「新カミキリムシハンドブック」(文一総合出版)

鈴木さんには、2009年発売の「日本のカミキリムシハンドブック」(文一総合出版)
という著書がありますが、今回の本は、その増補改訂版という位置づけで、
新たに40種が追加されたというだけでなく、それぞれの生態写真がワイドになり、
また、アイコンに頼らずに言葉で表示されるようになったことで、
各情報が格段に見やすくなったと思います。

増補改訂版として出版される本の中には、改訂前の本を持っていれば
新たに買う必要がない、というものもありますが、
今回の本は、躊躇なく「買い」であるとお薦めできます。
まず、何と言っても生態写真が見ちがえるほど大きくなり、
絵合わせでも同定できるようになったこと。
たとえば、ヒメヒゲナガカミキリで新旧のページを比較すると、
誌面上の体長ベースでおよそ2.5倍(!)という大きさ。
並べてみると、新版の見やすさは圧倒的です。

カミキリムシというのは、スペース食いの長い触角のせいで、
触角を切らないようにしながら、全身像を見せようとすると、
誌面上で胴体が相対的に小さくなってしまうというジレンマがあります。
それは、ある程度は覚悟しなければならないことですが、
増ページとともに誌面に余裕ができたことで、物理的にもスペースが生まれ、
また、鈴木さんも旧版と写真を差し替えることで、より体を大きく見せられるような
絵柄の写真を選んで、ページをリニューアルされたことがわかります。
写真の差し替えというのは、増補改訂版としては最も手厚い措置で、
新しい本を作るのと同じ手間がかかりますから、
著者のこの本にかける思いが伝わってきます。

また、旧版では、キイロトラカミキリなど、
収録されているべき普通種の一部が掲載されていないという不満もありましたが、
今回はそのあたりが、くまなく拾われていると感じます。
「プラス40種」を厳選されたことが、非常によくわかるセレクションだと思います。

網羅性、それぞれの種の情報量、写真の見やすさ、いずれも突っ込みどころがなく、
野外で使える大きさのカミキリムシ図鑑としては、
これぞ決定版、と言えるものになったのではないでしょうか。
彼の「朽ち木にあつまる虫ハンドブック」、「虫の卵ハンドブック」とともに、
長く活用できて、楽しみながら知識のつく本に仕上がっていると思いました。

話は変わり、ぼく自身の本ですが、
1月から取り組んできた新刊の制作も、今週のうちにぼくの手を離れ、
あとの工程は印刷所に託されます。
発売は5月末を予定していますので、来月になりましたら、
書名や表紙画像などをご紹介できると思います。
「新カミキリムシハンドブック」(税別1600円)を
購入されたあとでも大丈夫(?)なように、税別1200円で発売いたしますので、
鈴木さんの本ともども、どうぞよろしくお願いいたします。
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