2018.06.24  Coming soon
 最初のアナウンスから、その後、動きが何もなく、
「出す出す詐欺」のようであった新刊ですが、3日前にとうとうぼくの手を離れ、
当初の予定から実に1ヶ月半も遅れて、ようやく世に出ることになりました。
今度こそ本当にcoming soon で、7月12日(木)発売です。
刷りと製本はこれからですが、7月に入ったら、表紙の画像を含む詳細を
一気にアップできると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ノコギククワガタ(♂)のさなぎ
「ノコギリクワガタ(♂)のさなぎ」
 
 飼育下のノコギリクワガタがさなぎになっています。
6月10日の撮影ですが、今までこんな季節にさなぎになったことはなく、
いつもは夏の終りが蛹化時期でした。ノコギリクワガタは晩夏~初秋にかけて
蛹化・羽化し、そのまま土中の蛹室に留まって冬を越す(「蛹室内越冬」といいます)
という認識でいたので、このさなぎの個体が果たしてどうするつもりであったのか、
蛹室を壊して取り出してしまったことを少し後悔しています。

 蛹室から出した以上、彼はもう活動するしかないわけですが、
あのままそっとしておいたら、暑い7月、8月を飲まず食わずでやり過ごし、
やはり蛹室内越冬したのか、それとも、この夏にみずから蛹室を出て
活動するつもりであったのか? もしかしたら、そういう個体もいるのかもしれません。
飼育下のコクワガタでは、夏前に羽化した個体は、ほどなく自分から出てきますね。
夏の終りに羽化した個体は、そのまま蛹室内で越冬するようです。
もっとも、成虫越冬できるコクワガタは、蛹室を出る季節に慎重である必要はなく、
いったん蛹室を出たら越冬能力を失うノコギリクワガタとは、かなり事情は異なります。

ノコギククワガタ(♂)のさなぎ(アップ)
「ノコギリクワガタ(♂)のさなぎ(アップ)」

 大あごの部分のアップです。中は液状のもので均質に満たされているわけではなく、
神経のように見えるものが何本も走っていますね。
大あごが少しずつ形成される過程を見てみたいと思いますが、
ほどなくストロボ光を通さなくなり、その後はもう色づいた大あごがうっすらと
浮かびあがるまで、何が起きているかはわからないでしょう。

彼を人工蛹室に移し、今日まで見守っていますが、すでにストロボ光は
通さなくなったものの、大あごが透けて見える段階までは進んでいません。
成虫の体は非常にゆっくりと形成されていくようです。
 「5月発売予定」として当ブログでアナウンスしてきた新刊ですが、遅れております。
レイアウトを何度もやり直し、この試行錯誤に途方もない時間がかかっています。
発売が6月以降にずれこむことが確定しましたので、おわび申し上げます。

さて、カシオがデジカメ事業から撤退するというニュースが昨日ありました。
ぼくは、コンパクトカメラはほとんどカシオしか使っていないので、
これはけっこうな痛手です。今年はまだ一眼レフカメラを持ち出す機会がなく、
カシオのコンパクトカメラだけで写真を撮っているのですが、
今後はもう、こういうカメラは一切供給されないということになりますね。
6台も買っておいてよかったと思います。呆れるほどよく写ります。

ツゲノメイガ(一部拡大)
「ツゲノメイガ(一部拡大)」

実はこの夏に引越しをするつもりで、
かなり遠方まで不動産物件を探しに行っているのですが、その下見の際に見つけた
ツゲノメイガ。ちゃんとツゲに止まっている写真が撮れたのはラッキーでした。
ツゲといっても、これは園芸品種のツゲですね。カシオのEX-ZR100で撮影。
陽の当たる部分と当たらない部分のコントラストが激しすぎたので、
連写して合成し、カメラお任せで、見映えのよい写真に仕立ててもらいました。
一部拡大を併載しますが、申し分のない解像力です。
1万円台で買ったカメラとは思えません。

ナシミドリオオアブラムシ(一部拡大)
「ナシミドリオオアブラムシ(一部拡大)」

こちらは、シャリンバイにいたナシミドリオオアブラムシ。
いずれシャリンバイから名前の通りナシの木に引越しますが、
この時期のホスト植物はビワやシャリンバイです。美しいアブラムシですね。
はねがあるものを有翅虫(ゆうしちゅう)と呼びます。
同じくカシオのEX-ZR100で撮影。内蔵ストロボ使用。

シャリンバイにいたサツマキジラミ
「シャリンバイにいたサツマキジラミ」

この時期、シャリンバイの葉では、サツマキジラミもよく見られます。
3mmほどの虫ですが、EX-ZR100は1cmマクロ機能を備えているので、
トリミングはしているものの、こうしてしっかり写った画像がアップできます。

本の制作が難航し、そんな中で引越し先の物件も探さなければならないので、
撮影の時間がほとんど取れず、今年はまだ、撮影時間を全部合わせても
3時間に満たないといったところでしょうか。
通りすがりの、ほんの5分だけの道ばた撮影でした。
 今年に入ってから、一度もフィールド取材へ出られないまま4月を迎えてしまい、
インドア仕事オンリーの期間としては、これまでの最長記録を更新中です。
1ヶ月以内には本づくりも終了するので、もうしばらくの辛抱ですが、
春の野に出かける余裕がないというのも、なかなか心理的にしんどいものがあります。
昆虫の本とはいえ、今回は自然科学のカテゴリーに入るような実用書ではないので、
セオリーやパターンが通用せず、見開きごとにさまざまな見せ方を検討しているため、
それで時間がかかっています。

3月26日に、路上を歩いているコマルハナバチを見つけました。
移動の合間のほんのわずかなひとときが、虫の初撮りとなりました。

コマルハナバチ
「コマルハナバチ」
 先日、制作中の本の束見本を編集者から手渡され、そのずっしりと重い感触にびっくり。
束見本は「つかみほん」と読み、「束」とは、本の背の厚みのことを指します。
本の構造の3D設計図みたいなもので、まだ何も印刷されていない真っ白な本ですが、
それ以外は何もかも本番と同様に仕立てられ、背の厚みだけでなく紙質も本番と同じ、
カバーや帯までついているという完成見本です。 「掴み本」と誤変換した方が
よほど意味が通りやすいという、仕上がりイメージのツカミを得るための本。

表紙カバーに貼られたスペック一覧には660gと書かれており、
単著としては、ぼくの本で最重量となります。
写真集並みのぜいたくなスペックで、この豪華な外観に負けないコンテンツに
しなければ・・・と、思いを新たにしました。束見本には、その本来の目的ではないにしろ、
作家のモチベーション・アップという効果も確実にありますね。

660gの表示
「660gの表示」

さて、その出版準備をはじめとする、パソコンと紙を使う仕事以外、
相変わらず取材カメラとともにフィールドを歩くような時間が取れず、
今年はなんと一眼レフに触る機会が未だゼロ(汗)という状態。
そんなわけで、先月に引き続き、コンパクトカメラで撮影したスナップ写真です。

森が消えた場所
「森が消えた場所」

巨大ショッピングモールの駐車場です。
ここにはかつて湿地が広がり、遠くに森が見えていました。
わが家からさほど遠くない場所で、ここを探険してフィールド開拓しなければ・・・
と思っていた矢先に仮囲いが張りめぐらされ、重機を使った工事が始まりました。
ショッピングモールが完成した直後には、棲む場所を失った多くのバッタやコオロギが
周辺の車道上にいる姿を目にしましたが。翌年にはもう、まったく見られなくなりました。

その消えた森のあとに出現した駐車場を、
まるで戸惑うように見下ろすヒヨドリがいたので、持っていたコンデジでスナップ。
すぐに飛び去りましたが、何かひとことセリフを言わせてみたくなるような
写真が残りました。
 今年は諸般の事情により、これから少なくとも2ヶ月は
昆虫の写真を撮りに行く機会がないと思いますので、
その間、通りすがりの街角スナップなどでつないでいきたいと思います。
しばらくブログをお休みしようかとも思いましたが、画面に変な広告が
出てしまいますので、たまには更新しないといけないようです。

落日
「落日」

駅前の夕景スナップ。
ガス灯風デザインの街灯の向こうに沈んでいく太陽が
なかなか趣があってよかったので、
持っていたコンデジでデジタル・エフェクトをONにしてスナップ。
コントラストを下げ、ホワイトバランスをわざと狂わせた上で、
盛大に色を盛ってみました。

黒猫
「黒猫」

道端の猫。
こちらは、意外なようですがデジタル・エフェクトを使っていません。
単にカメラを振って撮る間にストロボを光らせた、という写真。
背景がグリーンであるのは、
蛍光灯照明下でホワイトバランスが狂ってしまったことによります。
もちろん、狂ってよい前提で、オートホワイトバランスは
わざと解除してあります。

闇からの殺気
「闇からの殺気」

公園を通りすぎる際に見つけた猫。
左奥から、彼氏(?)が睨んでいるな・・・と思ったので、
どこまで写るかわからなかったものの、画面左側のスペースを空けて撮影。
結果的に、光る目が写りました。 よ~く見ると、顔の輪郭も何となく写っています。

上のカットの一部拡大
「上のカットの一部拡大」

で、ぼくがいつまでも彼女(?)のもとを去らないので、
とうとう凄みをきかせにやってきました。 引っかかれるかな? と思いましたがセーフ。
なかなか迫力のある表情が撮れました。

睨む眼
「睨む眼」

もうすっかり、「猛獣」の眼ですねえ・・・。
昆虫には絶対、この殺気は出せませんね。

猫のカップルに詫びを言って、この1カットで退散。

それにしても、公園の猫にも拒絶されて家路につくオッサンって、
何とも言いようがないほど、みじめな絵づらですねえ・・・。
とぼとぼと帰る道すがら、いつになく街のネオンがにじんで見えました。

にじむネオン
「にじむネオン」

(蛇足ですが、右上の黄色い「ネオン」は月です。
ネオンを月と誤認した虫たちが、羅針盤を狂わせられて灯りに集まるのが、
ピントの合わない目で見ると体感的によくわかるような気がします。
たまには猫に凄まれて、泣きぬれて帰るのも悪くない・・・なと思いました。)